たった今自分とこの団地の下で火事が起きました。
火事になったのは文房具屋さんで、中にはおじいとおいちゃんとおばちゃんと子供が2人おって。
自分は上でPCをいじってる途中で外に真黒の煙が上がってるのと、
男の人の叫び声が聞こえた。
一瞬で火元がその文房具屋だと分かりました。
気付いたら素肌にジャージ着て、ビーサン履いて走って家出てました。
エレベーターは1階で階段を一気に降りました。
現場についたら、黒い煙がもくもくと出ているだけで、火は出てないで。
でも男の人たちが必死にバケツリレーをしていました。
自分は走って団地の中の消火器を持って走りました。
足りんってどなられました。
それじゃあってなって
「消火器団地ン中にあるけ手伝って下さいッ」って自分叫びました。
怒鳴ったおっさんが怖かったんやもん。
必死やったんやもん。
どっかの姉ちゃんとかあちゃんが持ってくの手伝ってくれました。
アタシは消火器3つ抱えておっさんのとこ持ってく係り。
自分の気道が締まっていくのが分かった。
黒い煙と走ったときの荒い呼吸で、気管支炎がみたいになってるんが分かった。
煙の中で果敢に消火器を撒き散らしよるおっさんと、お兄さんに渡して、あとは任せた。
中でなんか爆発した。
あとはぼんやり消防署の人たちが活動しよるのを見よった。
だんだん煙が白くなって消防署の人が梯子使って中に入っていって。
「中には人いません、確認しました」って叫んだときになんか涙が出てきて。
思えば、おいちゃんずっと目の前で事情聴取みたいなん受けとったがな。
おじいも母ちゃんも子供2人も自分の反対側で非難しとった。
今やっとKEEPOUTのテープが文房具屋のすぐ周りに張られて、煙も出てないし、消防車も帰っていきよう。

残ったのは、黒くなった松鳥文具店と消防隊の現場検証的なの。
昔からお世話になった松鳥さん。
おいちゃんは毎回アタシと世間話してくれる。
おじいは毎回100万円っち言って、アルバイトの姉ちゃんも兄ちゃんも毎回優しく接客。
大好きやったのになァ。
この前も消しゴム買いにいった。
100円しか買ってないけど。
あれが最後の買い物かね・・・
アタシはね、小学校の時から松鳥の売り上げに貢献してきた訳ですよ。
2ヶ月に1回で名札を無くすような子でねェ・・・
文房具見てるだけで楽しかったんになァ。
丁度いい暇潰しやったのにな。
好きやったんやけどなァ・・・
ありがとうかな。